Japanese
English
講座
泌尿器科系疾患の微細構造の見方(8)—萎縮睾丸
The Appliance of Electron Microscopy in Disease of the Urogenital Tract (8): Atrophy of the Testis
畠山 茂
1
Shigeru Hatakeyama
1
1東京医科歯科大学医学部病理学教室
1Depatment of Pathology, Tokyo Medical and Dental University School of Medicine
pp.729-735
発行日 1982年8月20日
Published Date 1982/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413203405
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
睾丸の萎縮は,睾丸容積のほぼ80%以上を占める精細管の容積減少に基づくものである。精細管の内容は,一層のSertoli細胞を除き,数層の造精細胞層からなつており,細胞内容の大半を占めるのは造精と関連する細胞群である。
Sertoli細胞は,造精能の位相や変動とは無関係でほぼ一定しているから,精細管の容積を左右するのは造精細胞の数である。乏精子ないし無精子症を訴える患者は,その程度に応じて睾丸容積の減少がみられ,組織学的にも造精細胞群に種々の段階の発育障害や消失がみられる。
Copyright © 1982, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.