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講座
泌尿器科系疾患の微細構造の見方(7)—膀胱非腫瘍性特異的病変
The Appliance of Electron Microscopy in Disease of the Urogenital Tract (7): Non Neoplastic Characteristic Lesions in Bladder
古里 征国
1
,
金子 良仁
1
Masakuni Furusato
1
,
Yoshihito Kaneko
1
1東京慈恵会医科大学第1病理学教室
1Department of Pathology, The Jikei University School of Medicine
pp.627-633
発行日 1982年7月20日
Published Date 1982/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413203385
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本講座においては,膀胱に発生する腫瘍を除いた疾患(炎症および粘膜の特異的形態変化を伴う疾患)のうち,電顕所見に特徴がありしかもその所見が病理学的診断に大きな役割をはたすであろうと思われる病変を紹介する。その一つは慢性非特異性膀胱炎の一つとして分類されているマラコプラキア(malakoplakia)であり(第1表),他の一つは粘膜の特異的な形態変化で知られているnephrogenic adenomaである(第2表)。大多数の読者諸氏はすでにこれらの比較的稀な疾患についてある程度御存知のことと考えられるが,ここにさらに著者の経験した最近の症例を加えて紹介することによつて診断の一助になれば幸いである。
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