手術手技
追加発言・1
多田 茂
1
Shigeru Tada
1
1三重大学医学部泌尿器科学教室
pp.323-324
発行日 1982年4月20日
Published Date 1982/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413203325
- 有料閲覧
- 文献概要
本手術法を適応するにあたつては腎盂あるいは尿管腫瘍の診断と同時に対側の異常の有無,特に悪性腫瘍との関係を検索した上で決定することが必要である。
われわれは尿管腫瘍と腎盂腫瘍では別の手技で前者は後腹膜的に,後者は経腹膜的に行い尿管口を含めた膀胱壁切除は両者ともに同じ方法をとつている。尿管腫瘍については後腹膜的に腎尿管全摘除術と尿管口を含めた膀胱壁の切除術を併せて行つている。まず仰臥位で傍腹直筋切開により腫瘍部に到達し,視触診により保存的手術の可能性のある場合は尿管部分切除を行い生検にて確かめた上で保存的手術をする。
Copyright © 1982, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.