Japanese
English
講座
泌尿器科疾患の総合画像診断(3)—膀胱腫瘍の浸潤度
Integrated Imaging in Urinary Bladder Tumor
舘沢 堯
1
,
平松 慶博
1
Takashi Tatezawa
1
,
Yoshihiro Hiramatsu
1
1筑波大学臨床医学系放射線科
1Department of Radiology, The University of Tsukuba School of Medicine
pp.231-236
発行日 1981年3月20日
Published Date 1981/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413203111
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
膀胱癌の治療方針の決定,あるいは予後の判定にもつとも重要な要因は,腫瘍自体の悪性度よりその浸潤度にある。したがつて,腫瘍の浸潤度の正確な診断はきわめて重要である。膀胱腫瘍の一般的な診断の目的には,膀胱鏡という優れた検査法があり,膀胱内腔は直接,目で見ることができる。しかし,腫瘍の壁外への浸潤に関しては,内視鏡検査,触診所見のみでは十分に正確な診断は得られないことが多い。今日では,この浸潤度を知る検査法としてはおもに血管造影法,コンピューター断層撮影(以下CTと略す),および超音波検査法が行なわれているので,これらの検査法の診断度や各画像の関わり合いなどを,われわれの経験をもとに文献的考察を加えて述べてみたい。
Copyright © 1981, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.