講座
臨床医のためのコンピュータ入門(1)—どこへ行けばコンピュータが使えるか
開原 成允
1
1東京大学医学部付属病院情報処理部
pp.29-33
発行日 1979年1月20日
Published Date 1979/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413202674
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コンピュータは1つの道具である。したがつて利用者である臨床医にとつてコンピュータを知ることとはその利用方法を知ることであつて,コンピュータそのものについては深く知る必要はない。これは,たとえば心電図について医師の知るべきことはその判読法であつて,心電計の回路について詳細に知る必要がないのと同様である。
しかし,まだ一般にはコンピュータの解説というと,どういうわけか2進法の解説からはじまるものも多い。現在ではコンピュータを専門にする人を除いては,コンピュータのメカニズムを知るよりは,それを利用することの利点と限界をよく理解することの方がはるかに重要である。
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