Japanese
English
手術手技
下部尿管損傷に対する手術—自家腎移植を利用した方法
Surgical Technique of Renal Autotransplantation for Lower Ureteral Lesion
遠藤 忠雄
1
Tadao Endo
1
1北里大学医学部泌尿器科学教室
1Department of Urology, Kitasato University, School of Medicine
pp.313-317
発行日 1977年4月20日
Published Date 1977/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413202335
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自家腎移植のほとんどが血管性病変を対象に行なわれ,尿管病変に対して行なわれた症例は,著者の調べた限りでは,1963年Hardy1)がhigh ure-teral injuriesに対して行なつたのが最初である。その他Marshallら(1966)2)が尿管損傷の2例について報告している。本邦では,服部ら(1967)3)が尿管病変について自家腎移植の経験を報告しているに過ぎない。手術手技に関してはHardy,服部らが述べているが,細部についての詳述が乏しい。北里大学病院において,1976年12月現在生体腎移植68例,屍体腎移植7例を施行し,かつ自家腎移植も経験しているので,下部尿管疾患に対する自家腎移植の手術手技について著者の経験を述べたい。
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