Japanese
English
手術手技
下部尿管結石の手術
Ureterolithotomy of Lower Ureter
片山 喬
1
Takashi Katayama
1
1富山医科薬科大学医学部泌尿器科学教室
1Department of Urology,School of Medicine,Toyama Medical&Pharmaceutical University
pp.369-376
発行日 1987年5月20日
Published Date 1987/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413204479
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ESWL,PNL,TULなど器械や手技の進歩により尿路結石を手術により摘出するという機会は明らかに減少している。今後ますますこの方向に向うことが考えられるが,下部尿管結石についてはすべてがこうした方法で摘出できるとは言えず,これまで泌尿器外科の基本的手技の一つであつた尿管切石術を必要とする症例もない訳ではない。
ここには下部尿管切石術として,腸骨動静脈との交叉部以下で膀胱にそれ程近くない部位の尿管結石を想定し,これに対する手術術式を中心に述べることとする。さらに経腹腔的,経膀胱的,経腔的手技についても若干触れることとした。
尿管切石術の要点は結石を残さず摘出すること,術後の尿のリークを起こさないようにすること,尿管狭窄を起こさないようにすることである。しかし,尿のリークはあつてもドレナージが十分きいていれば問題とならないことが多いので,むしろ尿漏れのドレナージに十分配慮する必要がある。
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