Urological Letter・161
Ⅰ.TUR後の止血に大きい(75ml)バッグカテーテルの利用を,他
pp.445
発行日 1974年6月20日
Published Date 1974/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413201811
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TUR後の前立腺窩からの出血は,バルーンカテーテル挿入以前に電気凝固で充分に止血できるのが常である。しかし,時にはカテーテルを挿入したときに出血が増強し,頻回なそして長い洗浄にもかかわらず,出血がつづくことがある。このようなときには,切除鏡を再度挿入して動脈性出血を凝固しなければならないことがある。まれには出血点を見きわめて凝固することが困難なことがあるが,そういう時には22〜24Fの75mlバルーンのついたカテーテルを入れる。そして75mlにまでバルーンをふくらまして牽引する。そして膀胱内には400〜500mlの潅流液を入れ,カテーテルを数分閉じておけばよい。そうすればほとんど常にただちに止血できる。
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