Japanese
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特集 泌尿器科領域における生検
経皮的腎生検法の問題点
Percutaneous Renal Biopsy
日台 英雄
1
Hideo Hidai
1
1横浜市立大学医学部泌尿器科学教室
1Department of Urology, Yokohama City University School of Medicine
pp.313-322
発行日 1974年4月20日
Published Date 1974/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413201791
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はじめに
非観血的方法で行なわれる経皮的腎生検法が1951年IversenおよびBrun1)らにより確立されてから四半世紀近い時間が経過し,本邦でもIversenに3年おくれるのみの1954年に木下ら2)により実施され紹介されて以来,多くの先人の努力により本法は一般病院での日常検査法の一つとしてとりいれられるまでに普及するようになつた。
全国大学内科教室および300床以上の一般病院内科に対して行なつた木下のアンケート調査3)によれば,すでに1966年8月までに9,695名に対して経皮的腎生検が行なわれており,また今回著者が1973年末までに医学中央雑誌に収録されている本邦医学文献について調査したところでは腎生検に関する論文は65,学会報告をいれると122にも達し,合計5,081例の経皮的腎生検例について方法,病理組織像,臨床的意義,組織像と他の検査所見や臨床経過との相関関係などに関する報告がなされている。
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