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特集 泌尿器科領域における生検
開放性腎生検
Open Renal Biopsy
阿曾 佳郎
1,2
Yoshiro Aso
1,2
1東京大学
2東大分院泌尿器科
1University of Tokyo
2Department of Urology, Branch Hospital, Faculty of Medicine, University of Tokyo
pp.307-312
発行日 1974年4月20日
Published Date 1974/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413201790
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はじめに
腎炎のような汎発性腎疾患の診断,治療,予後判定の上に腎生検が有力な手段となつていることは周知の通りである。この腎生検の施行法については,大きく三通りに分けることができる。第一に最もポピュラーな方法は経皮的生検法であり,これにもVim-Silverman針を用いるpunch biopsy法とTurkel針によるaspiration biopsy法がある。
第二はわれわれが主として行なつている開放性腎生検であり,第三は開放性に腎の一部を露出し,腎を確認した上で針を用いて生検材料を採取する方法である。第三の方法は第一,第二の法を折衷したようなやり方であるが,あまりポピュラーなものではない。ここでは第二の開放性腎生検法につき述べ,経皮的生検法と比較して,その利点,欠点について論ずることとする。
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