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特集(増刊号の)5 尿路・性器疾患の化学療法(感染症と腫瘍)
Ⅲ.尿路・性器悪性腫瘍の化学療法
末期前立腺癌に対する下垂体組織内照射法の効果
Effect of Interstitial Radiation to the Putuitary Body for Late Prostatic Carcinoma
片山 喬
1
,
百瀬 剛一
1
Takashi Katayama
1
,
Goichi Momose
1
1千葉大学医学部泌尿器科学教室
1Department of Urology, School of Medicine, University of Chiba
pp.243-250
発行日 1972年12月25日
Published Date 1972/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413201538
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緒言
前立腺癌に対するホルモン療法の価値については良く知られており,われわれも通常除睾術とEstrogenの併用によつて極めて大きい効果をあげ,また最近はEstrogenの代りにProgestinを使用してもEstrogenと同様な効果のえられることが報告されている。しかし,前立腺癌患者についての統計の示すところでは,前立腺癌のため悪液質におちいり,又尿路感染症や腎不全のため死亡するものも決して少なくなく,ホルモン療法中の本症患者の管理の困難さに尚多くの問題点のあることを痛感させられる。更に末期の本症患者についての問題として,疼痛に対する対策があげられる。周知のごとく,本症における骨転移は,時として尿路症状より先に発生することさえあり,このための疼痛ないし,それによる歩行障害等のため苦しむ症例が多いことも事実である。
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