Japanese
English
手術手技
膀胱外反症の手術
Surgical Treatment in Vesical Exstrophy
町田 豊平
1
Toyohei Machida
1
1東京慈恵会医科大学泌尿器科学教室
1Department of Urology, The Jikei University School of Medicine
pp.375-381
発行日 1972年5月20日
Published Date 1972/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413201377
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はじめに
膀胱外反症の治療にはすべて外科的手段が必要である。本症をそのまま放置したり,適切な手術的処置が行なわれないと,多くの症例は幼くして感染症で死亡するであろう。外科的治療のほとんどが尿路変向術の適用であつて,腹壁膀胱の形成術で成功する例はきわめて少ない。ことに本症に対する尿路変向術(尿管性尿路変向)は第一義的に必要な手術であつて,他の泌尿器科疾患でのlastchoiceの手段とはちがうところが重大である。したがつてその手術目標も可及的に生理的な状態に近いものを始めから完成することにある。
著者は約5年前に16歳の少女の膀胱外反症を経験し,Lowsley-Johnson法による尿路変向を行ない成功した症例を持つているので,本法の手術手技についてのべてみたい。
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