Japanese
English
手術手技
尿管皮膚移植術
Cutaneous Ureterostomy
中島 文雄
1
,
小柳 知彦
1
Fumio Nakajima
1
,
Tomohiko Koyanagi
1
1北海道大学医学部泌尿器科学教室
1Department of Urology, Hokkaido University School of Medicine
pp.965-975
発行日 1971年12月20日
Published Date 1971/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413201270
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はじめに
近年各種のSupravesical urinary diversionのうち尿管—曠置回腸—皮膚吻合法(ileal conduit)がもつとも優れた方法として広く用いられている。しかしileal conduitはかなりの侵襲を伴う大がかりな手術であり,重篤な早期および後期合併症も決して少なくない。これに対し尿管皮膚移植術はもつともprimitiveな尿路変向法であるが,簡単な手術で侵襲が少ないうえileal conduitのように腸管の曠置を要せず,したがつて術後の腸管通過障害の危険はほとんどなく,また尿成分再吸収の問題もないなどの利点があるため現在なおかなり広い適応を有している。特に最近では拡張・壁肥厚のある尿管ではileal conduitに優るとも劣らない成績を示すという論者が少なくない。
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