Urological Letter・114
Ⅰ.前立腺炎の治療にButazolidinを,他
pp.227
発行日 1971年3月20日
Published Date 1971/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413201132
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慢性前立腺炎の治療に使われる普通の方法には抗菌物質,温浴,前立腺マッサージ,また時には鎮痙剤などがある。慢性前立腺炎のある患者には下背部痛,もものつけ根のうずき→この不快感の睾丸への放散,会陰部および内転筋表面のうずきなどの種々なる程度のものが起こりうる。これらの後者の症状の治療にはButazolidinが卓効を奏する。普通の他の治療法と共に本剤を100mg宛1日に2〜3回ずつ,1〜2週間用い,そのあとは1日に1回宛用いると症状の多くが消失する。Butazolidinはまた急性前立腺炎にも,固有の抗菌剤と共に用いると非常に効果があることも分つた。Butazolidinはまた急性副睾丸炎の治療にもよいし,殊に浸潤の吸収が明らかに促進される。
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