Japanese
English
特集(増刊号の)3 小児の泌尿器疾患
Ⅴ.形成手術
尿道下裂—形成手術の手技と適応
Hypospadias: Plastic Procedure and Indication
生駒 文彦
1
,
高羽 津
1
Fumihiko Ikoma
1
,
Minato Takaha
1
1大阪大学医学部泌尿器科学教室
1Department of Urology, Osaka University Medical School
pp.175-186
発行日 1970年12月25日
Published Date 1970/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413201083
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
尿道下裂はしばしばみられるもので,手術療法を必要とする尿道の奇形である。外尿道口が亀頭先端になくて,陰茎腹面,陰嚢あるいは会陰近くに開口し,性行為および立ち小便が不可能であり,患児のみならず家族の精神的苦悩のもとともなる。高度の尿道下裂の場合には,出産時に性別の判定を誤ることもまれではない。
一般に男子にみられる疾患であり,女子にも起こり得るが極めてまれである。女子の場合には外尿道口は高位の腟壁に開口する。発生学的には男子のものとは別個のものである(Eckstein 1968)。ここでは男子尿道下裂について述べる。
Copyright © 1970, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.