特集(増刊号の)3 小児の泌尿器疾患
Ⅴ.形成手術
駒瀬論文を読んで,他
植田 隆
1
,
石田 正統
2
,
生駒 文彦
3
,
大田黒 和生
4
,
坂本 公孝
5
,
駒瀬 元治
6
1大阪市立小児保健センター小児外科
2東京大学医学部第二外科
3大阪大学泌尿器科
4国立小児病院泌尿器科
5九州大学泌尿器科
6東京医科歯科大学泌尿器科
pp.171-174
発行日 1970年12月25日
Published Date 1970/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413201082
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私は,小児疾患専門施設におるから,あらゆる疾患を若年齢層で診る機会が多い。しかし,さすがに停留睾丸というようなものは,新生児や乳児期に診察を乞われることは稀である。たまたま他のもつと重要な疾患に合併して遭遇することはしばしばであるが,停留睾丸のみを主訴とする患児は,ようやく2歳くらいから増加する。
私は,4〜5歳(幼稚園期)まで本症は手術しない方針なので,その時期までの間待期させておくと(なにも処置をせずに,あるいはホルモン療法をして),患児はどのような経過をたどるかを記してみよう。
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