Urological Letter
ストンバスケットは使用前に検査せよ,他
pp.405
発行日 1969年5月20日
Published Date 1969/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413200678
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尿管の下1/3にある結石を処置するために,ストンバスケットを用いることは泌尿器科医によつても,患者にとつても非常に良いものである。かなりしばしば自然排出すべき結石がこの部分で引懸つてしまうので,ストンバスケットで引出すことに成功すれば喜ばしいことである。しかし,この方法は余り強く押したり,引張るための損傷だけでなく,バスケットカテーテルそのものの故障による危険もある。
最近,尿管下端から2cm上方の小結石を捕かくしているときに,バスケット全体が柄から抜けてしまつた。X線検査で4つの針金全部が尿管の中で洋傘のように開いていることが分つた。手術的に結石もバスケットもともに取り出した。
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