Japanese
English
新薬治験
Ubretidによる術後腸蠕動療法
Application of Ubretid for Postoperative Intestinal Paresis
酒徳 治三郎
1
,
桐山 啻夫
1
,
大北 純三
1
,
佐長 俊昭
1
Jisaburo Sakatoku
1
,
Tadao Kiriyama
1
,
Junzo Okita
1
,
Toshiaki Sacho
1
1山口大学医学部泌尿器科学教室
1Department of Urology, Yamaguchi University School of Medicine
pp.409-410
発行日 1969年5月20日
Published Date 1969/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413200679
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
Ⅰ.緒言
UbretidはOsterreichische Stickstoffwerke A.G.研究所で開発された新しい抗コリンエステラーゼ剤であり,本剤はカルバミン酸誘導体で,その効果が持続的な所が特徴とされている。自律神経の刺激伝達物質であるacethylcholinはcholinesteraseによつて分解されるが,Ubretidの作用機序はこのcholinesteraseと可逆的に結合し,その作用を阻害し,acethylcholinを蓄積させてその作用を増強し,かつ持続させるといわれている。したがつて泌尿器科的には,膀胱機能障害および術後の腸管麻痺に対して有効であるとされている1,2,3)。
今回,鳥居薬品株式会社よりUbretid注射薬の提供をうけ,術後腸蠕動療法について検討したのでその結果を報告する。
Copyright © 1969, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.