特集 身体障害者スポーツと理学療法の関わり
種目別競技と理学療法
4.車いすバスケットボールにおける理学療法の関わり
橘 香織
1
,
和久井 鉄城
2
,
涌井 俊裕
3
Kaori Tachibana
1
1茨城県立医療大学保健医療学部理学療法学科
2鎮誠会姫島クリニック
3鎮誠会季美の森整形外科クリニック
pp.871-874
発行日 2010年10月15日
Published Date 2010/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551101772
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はじめに
第二次世界大戦後の1940年代後半にアメリカとイギリスでそれぞれ始められた車いすバスケットボール1)は1960年にわが国に紹介されたが,国内に広く普及する契機となったのは1964年の東京パラリンピックであった.以降,リハビリテーションの一環として行われてきた車いすバスケットボールと理学療法は,さまざまな関わりをもちながら発展してきた.
現在,車いすバスケットボールはリハビリテーションの枠をはるかに超えた競技性の高い種目の1つとして人気を集めている.近年ではトレーナーやマネジャーとしてチームに関わる理学療法士も多く見受けられるようになった.本稿では,車いすバスケットボールに関する身体面の諸問題を概説したうえで,筆者のこれまでの実践を踏まえて,理学療法がどのように本競技の発展に貢献しうるかを考えてみたい.
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