Japanese
English
特集(増刊号の)1 尿路の外傷と損傷
Ⅰ総論
外傷と血尿
Injury and Hematuria
加藤 篤二
1
,
友吉 唯夫
1
Tokuji Kato
1
,
Tadao Tomoyoshi
1
1京都大学医学部泌尿器科学教室
1Department of Urology, Fuculty of Medicine, Kyoto University
pp.23-28
発行日 1968年12月25日
Published Date 1968/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413200561
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外傷と血尿とを関係づけて総論的に述べることは,一見容易なようでむずかしいことである。泌尿器科的見地よりみるとき,外傷には尿路性器外傷と尿路性器外の外傷とがあり,血尿にも外傷のほかに非外傷性の原因がいろいろ存在し,また単に血尿といっても,真の血尿とまぎらわしい血色素尿やミオグロビン尿がある。また,外傷の部位によっても出血の様態が異なることも考慮すれば,問題は更に複雑となる。そこで,外傷と血尿とのあいだには,下の第1表のような関係が考えられるので,いちおうこの線に沿って論述を進めてみたい。
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