特集 薬物療法マニュアル
Ⅰ.救急患者の薬物療法
7.腎・尿路系
血尿
山田 泰之
1
,
郡 健二郎
1
Yasuyuki YAMADA
1
1名古屋市立大学医学部泌尿器科
pp.88-89
発行日 1999年10月30日
Published Date 1999/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407903786
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基本的な事項
血尿とは尿中に赤血球が混じる状態をいい,その程度で顕微鏡的血尿と肉眼的血尿に区別される.救急患者の場合は主に後者の場合なのでそれについて述べる.
血尿の治療は当然その原因疾患(表)を確定することから始まるが,対症療法としても十分な知識が欲しいものである.診断確定においては十分な問診が必要であり,特に血尿に関してはその状態(間欠的か持続的か,症候性か無症候性か,全血尿か排尿終末時血尿か,など)や既往歴が診断の大きな助けとなる.
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