検査データを考える
血尿
高杉 昌幸
1
,
榎本 誠
2
1産業医科大学第2内科
2産業医科大学病院中央臨床検査部
pp.1329-1331
発行日 1990年9月1日
Published Date 1990/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543900389
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症例1 68歳,男(元コンピュータ技師)
現病歴:27年前,右腰痛・側腹部痛発作あり,腎結石と診断された.その後10年くらい,時々腰痛発作あり(3年に1回くらい),そのつど病院で点滴を受け,2時間で痛みは治っていた.
これまで肉眼的血尿はなかったが,今回の来院7日前に,凝血を混入した肉眼的血尿(自分でびっくりするくらいの血尿)があった.近医で腎盂造影の結果,結石と診断されたが,5日前にも肉眼的血尿と凝血の排出があり,痛みがひどくなり,受診した.
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