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特集 泌尿器科医のためのクリニカル・パール(2)
下部尿路機能障害のクリニカル・パール
Clinical pearls for the treatment of lower urinary tract dysfunction
本田 正史
1
,
武中 篤
1
Masashi Honda
1
,
Atsushi Takenaka
1
1鳥取大学医学部器官制御外科学講座腎泌尿器学分野
キーワード:
下部尿路機能障害
,
クリニカル・パール
Keyword:
下部尿路機能障害
,
クリニカル・パール
pp.918-923
発行日 2014年11月20日
Published Date 2014/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413200031
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要旨 下部尿路機能障害のクリニカル・パールとして,①頻尿には2つの相反する病態がある,②排尿記録は診療の基本,③夜間頻尿の原因は「多尿・夜間多尿」「膀胱容量低下」「睡眠障害」,④下部尿路機能障害の管理の基本は低圧膀胱の維持,⑤間欠的導尿管理中の尿路感染症は排尿管理の見直しのサイン,⑥尿路性器悪性腫瘍の発症には常に注意を払う,⑦時には「バランス膀胱」を考慮する,という7つを取り上げ概説する。
下部尿路機能障害は慢性疾患であるため,薬物療法などを漫然と継続してしまう恐れがある。しかし,多くの疾患において症状は進行し変化していくため,常に病態の変化を意識して慎重に診療を進めていくことが肝要である。
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