Japanese
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特集 神経因性膀胱
再考:神経因性膀胱に対する清潔間欠導尿法
Reconsideration of clean intermittent self-catheterization for neurogenic bladder
浪間 孝重
1
,
菊地 湖
2
,
前澤 玲奈
1
,
竹内 晃
1
,
阿部 優子
1
Takashige Namima
1
,
Izumi Kikuchi
2
,
Rena Maezawa
1
,
Akira Takeuchi
1
,
Yuko Abe
1
1東北労災病院泌尿器科
2東北労災病院看護部
キーワード:
清潔間欠自己導尿
,
神経因性膀胱
,
Lapidesの原理
Keyword:
清潔間欠自己導尿
,
神経因性膀胱
,
Lapidesの原理
pp.205-212
発行日 2014年3月20日
Published Date 2014/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413103455
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要旨 Lapidesが初めて報告してから40年が経過し,さまざまな解釈が加えられて混乱傾向にある清潔間欠自己導尿(CIC)に関して,その基本理念を原著に戻って再確認した。CICの基本理念は,導尿間隔の厳守と完全な導尿の2点のみである(Lapidesの原理)。神経因性膀胱におけるCICの目的は,膀胱血流を確保するために,過伸展を回避して低圧な下部尿路を維持することであり,単なる残尿測定ではない。CICは,現在でも尿路感染症などの合併症発症率の低さと長期間の継続率において,神経因性膀胱の尿路管理法のgold standardであり続けている。CICの指導では,患者へのしっかりとした教育による動機付けが重要であり,Lapidesの原理に従う限り,使用するカテーテルの種類で医学的効果に優劣はない。最後に,東日本大震災で得られた災害時のCICに関する教訓を述べた。
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