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特集 良性・悪性の鑑別に迷う泌尿器病変ラインアップ
3.腎盂・尿管病変
良性・悪性の鑑別に迷う腎盂・尿管病変
The benign upper urinary tract obstructive disorders which are difficult to distinguish from malignant disease
宮地 禎幸
1
Yoshiyuki Miyaji
1
1川崎医科大学泌尿器科
キーワード:
CT urography
,
上部尿路閉塞疾患
,
IgG4関連疾患
Keyword:
CT urography
,
上部尿路閉塞疾患
,
IgG4関連疾患
pp.871-876
発行日 2013年10月20日
Published Date 2013/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413103341
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要旨 腎盂・尿管癌の診断はCT urographyと膀胱鏡,尿細胞診がガイドラインで推奨される検査であるが,時に尿路閉塞を認めるもCT urographyなどの画像診断で明らかな腫瘤性病変を呈さず,そして尿細胞診が陰性の場合は良性・悪性の鑑別に迷う疾患に遭遇することがある。そのような疾患においては尿管鏡による診断が有用である。しかし,下部尿路と違い上部尿路の内視鏡検査は万能とは言いがたいときもある。本稿では尿管閉塞をきたす良性疾患について解説し,後腹膜鏡下による尿管周囲組織生検が診断に有用であったIgG4関連疾患による後腹膜線維症の自験例を提示した。
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