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特集 良性・悪性の鑑別に迷う泌尿器病変ラインアップ
4.膀胱病変
良性・悪性の鑑別に迷う膀胱病変
Incidence of benign tissue in patients who underwent transurethral resection of the bladder tumor
北村 寛
1
Hiroshi Kitamura
1
1札幌医科大学医学部泌尿器科
キーワード:
膀胱癌
,
良性腫瘍
,
鑑別疾患
Keyword:
膀胱癌
,
良性腫瘍
,
鑑別疾患
pp.877-881
発行日 2013年10月20日
Published Date 2013/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413103342
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要旨 内視鏡的に膀胱癌(あるいは膀胱癌の疑い)と診断し,経尿道的膀胱腫瘍切除術(TURBT)または経尿道的生検(TU-biopsy)を施行した結果,病理組織学的に良性と診断されることがある。当施設における870例のTURBTおよびTU-biopsy標本を検証したところ,膀胱良性病変の頻度は15.6%であり,その62.5%が炎症性病変で19.8%が尿路上皮過形成であった。内視鏡所見で小さな丈の低い浮腫状病変や粘膜がインタクトな腫瘤は膀胱良性病変の可能性が高いが,特に前者は経過観察が必要である。
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