特集 知っておきたい泌尿器画像診断─新たな動向も含めて─
腎盂・尿管・膀胱腫瘍のCT, MRI診断
本田 有紀子
1
,
寺田 大晃
1
,
冨士 智世
1
,
中村 優子
1
,
立神 史稔
1
,
馬場 康孝
1
,
飯田 慎
1
,
粟井 和夫
1
1広島大学大学院医歯薬保健学研究科放射線診断学
キーワード:
CT urography
,
MRI
,
尿路上皮癌
Keyword:
CT urography
,
MRI
,
尿路上皮癌
pp.1471-1480
発行日 2017年11月25日
Published Date 2017/11/25
DOI https://doi.org/10.15105/GZ.0000000185
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国内外のガイドラインで,肉眼的血尿など尿路腫瘍が強く疑われる場合,病変検出目的にてまずCT urography(CTU)を行うことが推奨されている.腎盂・尿管・膀胱腫瘍では,尿路上皮癌が大部分を占め,上部・下部尿路に同時または異時性に多発するため,尿路全体を一度に評価できるCTUは検査として適しており,病期診断も併せて行われる.周囲脂肪組織浸潤はCT,MRIともに評価可能であり,筋層浸潤は,腎盂・尿管癌では画像からは判断できないが,膀胱癌においてはMRIの拡散強調像やダイナミック・スタディにて有用な情報が得られる.
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