小さな工夫
結石が付着して抜去困難に陥ったDJカテーテルのトラブルシューティング
宮里 実
1
,
斎藤 誠一
1
1琉球大学大学院医学研究科医科学専攻泌尿器科学講座
pp.456-457
発行日 2013年5月20日
Published Date 2013/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413103224
- 有料閲覧
- 文献概要
- 参考文献
結石の治療後挿入したdouble J(DJ)カテーテルに結石が付着して抜去困難に陥ることがある。無理に抜去しようとすると尿管損傷を引き起こす。体外衝撃波で結石付着部位を破砕後,抜去を試みる方法もあるが,文献的にも成功率は低い1)。当院では,尿管鏡でHo-YAGレーザーで結石を破砕する方法(TUL)を第一選択にしている2)。
一般に,DJカテーテルの脇から尿管鏡を挿入するのは困難であるという印象がある。しかし,fTULでアクセスシースが入らない場合に,DJカテーテルを挿入して数週間後に二期的に行うと容易にアクセスシースを挿入することが可能になる。このように,DJカテーテルには尿管のブジー効果がある。しかも,結石が付着しているのは,たいていDJカテーテルのカール部分であり(図1),尿管口は意外に浮腫もない。
Copyright © 2013, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.