小さな工夫
腹腔鏡下腎盂形成術における,確実な,術中DJカテーテル留置術
坂本 亘
1
,
葉山 琢磨
1
,
森本 和也
1
1大阪市立総合医療センター小児泌尿器科
pp.1028-1029
発行日 2010年12月20日
Published Date 2010/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413102175
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腹腔鏡下腎盂形成術の際,腎盂と尿管の縫合部から膀胱に向かって,順向性にDJカテーテルを挿入する場合が多いが,確実に膀胱内にDJカテーテルが挿入されたかどうか不安が残る。術後,尿道内にDJカテーテルの先が飛び出していることも経験する。また,つい長めに膀胱内に挿入しがちで,特に膀胱の小さい小児では,術後の下腹部痛の原因となる。一般には,膀胱内にあらかじめインジコカルミンを注入しておき,膀胱部を圧迫し,DJカテーテルの腎盂側からのインジコカルミンの逆流を確認するが,腹腔内圧の影響もあり,必ずしも逆流を認めるとは限らない。
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