Japanese
English
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嚢状カテーテルの抜去困難症例
DIFFICULTY IN DEFLATING THE BAG-CATHETER: REPORT OF A CASE
伊藤 勇市
1
,
若浜 三郎
1
Yuiti Ito
1
,
Saburo Wakahama
1
1北海道大学医学部泌尿器科教室
1Urology Department, Medical Faculty, University of Hokkaido
pp.99-101
発行日 1957年2月1日
Published Date 1957/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1491201881
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緒言
留置カテーテルは各科領域で広く行われているが,カテーテルを正しい位置に留置し絶えず尿の流出があり而も抜けぬ様に陰茎に固定する事が必要である。普通のネラトンカテーテルの場合にはガーゼや絆創膏等で陰茎に固定するが,此では固定は不確実である。又抜けぬことにとらわれ過ぎて強く緊縛すると包皮亀頭の浮腫々脹を起して患者に苦痛を与えることになる。此事は特に長期にわたり留置カテーテル生活をする場合に津意を要する事である。
カテーテルの固定の面から考えると嚢状カテーテル(Bag-Katheter)は,煩わしい操作がはぶけ固定も確実であるので,患者自身が留置カテーテルに注意する能力のない場合,或は長期の留置カテーテル生活を必要とする場合等に大いに利用されている。
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