特集 泌尿器科診療ベストNAVI
Ⅰ 症状・徴候からのアプローチ
排尿に関する症状
002 頻 尿
加藤 久美子
1
,
鈴木 省治
1
1名古屋第一赤十字病院女性泌尿器科
pp.19-20
発行日 2013年4月5日
Published Date 2013/4/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413103070
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1 定 義
国際禁制学会(ICS)の用語基準によれば1),increased daytime frequency(昼間頻尿)とは,日中の排尿回数が多すぎるという患者の愁訴である。また,nocturia(夜間頻尿)とは,夜間に排尿のために1回以上起きなければならないという愁訴とされている。
『過活動膀胱診療ガイドライン』2)は,便宜的に頻尿を回数(例えば1日8回以上)で定めることがあるとしている。また,夜間頻尿を1回で定義するとあまりに頻度が高いため,臨床的に2回以上が問題との記述がある3)。頻尿の診療は,問題となる原因疾患がなければ,本人または介護者が治療を希望していることが前提となる。
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