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手術手技 女性泌尿器関連の手術―基本手技とコツ・2
女性尿失禁の手術―スリング手術―TVT手術・TOT手術の手技のポイント
Pearls and Pitfalls in TVT and TOT procedures to treat female stress urinary incontinence
加藤 久美子
1
,
鈴木 省治
1
,
鈴木 弘一
2
,
服部 良平
2
Kumiko Kato
1
,
Shoji Suzuki
1
,
Koichi Suzuki
2
,
Ryohei Hattori
2
1名古屋第一赤十字病院女性泌尿器科
2名古屋第一赤十字病院泌尿器科
キーワード:
腹圧性尿失禁
,
TVT手術
,
TOT手術
Keyword:
腹圧性尿失禁
,
TVT手術
,
TOT手術
pp.495-501
発行日 2014年6月20日
Published Date 2014/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413103612
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要旨 Advantage FitTMを用いたTVT手術,MonarcTMを用いたTOT手術の手術手技を述べる。中部尿道のよい位置にテープを置くには,①MonarcTMでは高い位置からのニードル刺入,②腟壁創の遠位寄りの位置決め,③最小限のポケット状剝離,の3点が大切である。膀胱誤穿刺が問題となるAdvantage FitTMの穿刺では,恥骨下で水平に泌尿生殖隔膜の抵抗を抜けた後,向きを大きく変え,恥骨後面の骨膜をすべらせる感覚で進める。腟壁誤穿刺が問題となるMonarcTMの穿刺では,針先が待ち受けの示指より下にきたら,指を動かさず,ニードルの柄を立てて針先を持っていく。術後排尿困難の軽減には,カバー拡張操作,尿道引き下げ操作などを含め,テープ位置の調節に細心の注意を払う。
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