学会印象記
「最後の」米国小児科学会泌尿器科部門年会(Annual Meeting of American Academy of Pediatrics Section on Urology)
兼松 明弘
1
1兵庫医科大学泌尿器科
pp.172-173
発行日 2013年2月20日
Published Date 2013/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413103027
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2012年10月20日より22日まで,米国ニューオーリンズで行われた米国小児科学会泌尿器科部門(AAP Section on Urology)に参加いたしました。毎年Journal of Urology(JU)の10月号に子供の絵の入ったメダルを表紙とした付録号(Pediatric Supplement)が出る会ですが,今年で最後となるので御報告をさせていただきます。
この会は,moderated poster以上に採択されると上記のJU付録号に投稿することを義務づけており,北米の小児泌尿器科医が春のAUAよりも秋のAAPに優秀な演題を集中して発表することを促進して,学会の質とステータスを高めてきました。今回は最後の会ということで,Michigan大学のDr. Bloomが会の歴史について講演を行いました。会そのものは今年が52回目ですが,付録号が始まったのは比較的最近で,1991年という自分が泌尿器科医になった年であることを初めて知りました。来年からはその歴史ある会をやめ,春のAUAに附随しているSociety of Pediatric Urologyを拡張し,JUの付録号もその演題から投稿させるという非常に大きな変革が行われます。主な理由はAAP本部に納めるお金と,学会で泌尿器科部門に割り当てられるスペースや設備がアンバランスであるという財政的な理由とのことです。
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