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綜説
去勢抵抗性前立腺癌(CRPC)に対する新たな治療体系
New paradigm of treatment for castration-resistant prostate cancer
住友 誠
1
Makoto Sumitomo
1
1愛知医科大学医学部泌尿器科学講座
キーワード:
去勢抵抗性前立腺癌
,
内分泌療法
,
化学療法
Keyword:
去勢抵抗性前立腺癌
,
内分泌療法
,
化学療法
pp.907-917
発行日 2012年11月20日
Published Date 2012/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413102945
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要旨 去勢抵抗性前立腺癌(castration-resistant prostate cancer:CRPC)は,去勢抵抗性ではあるがAR依存性である癌(狭義のCRPC)と去勢抵抗性かつAR非依存性(HRPC)に分類されるべきである。狭義のCRPCとHRPCを臨床的に厳密に区別することは非常に難しい。2010年以降の新規薬剤の登場により,再燃前立腺癌に対する治療体系は変革時代を迎えた。つまり,いままでdocetaxel一辺倒であったCRPC治療に新たな治療戦略が加えられたのである。しかも,これらの薬剤は,狭義のCRPCとHRPCに対する個別化治療戦略という意味では非常に魅力的な内容を含んでいる。本稿ではCRPCに対する新たな治療戦略を企てるうえでも,「内分泌療法」と「化学療法」という機序のまったく異なる薬剤の選択基準について概説する。
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