増刊号特集 泌尿器科診療の最新スタンダード―平成の常識は令和の非常識
腫瘍
部位別
去勢抵抗性前立腺癌:M0 CRPC
上村 博司
1
1横浜市立大学附属市民総合医療センター泌尿器・腎移植科
pp.77-80
発行日 2020年4月5日
Published Date 2020/4/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413206861
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以前の常識
・転移のない局所性前立腺進行癌に対するホルモン療法中(アンドロゲン除去療法),PSA再発した症例がM0 CRPCであるが,これに対して適時的なPSAレベルでの画像診断を行っていない場合が多くあり,M0 CRPCの診断があいまいであった.
・ホルモン療法中のPSA上昇にアンドロゲン除去療法やフルタミド投与,ドセタキセル投与が行われていた.
現在の常識
・M0 CRPCのホルモン療法中におけるPSA倍加時間が重要で,10か月以下になると骨転移などが出現するリスクが高まり,高リスクと分類されている.
・高リスクM0 CRPCに対して,アパルタミドやエンザルタミドが転移出現までの期間を有意に延長するエビデンスが発表され,使用されるようになっている.
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