特集 こんなときどうする!?―泌尿器科手術のトラブル対処法
Ⅰ 尿路内視鏡手術
■経尿道的内尿道切開術
001 尿道の狭窄が高度で先に進めない
上島 成也
1
Shigeya Uejima
1
1近畿大学医学部奈良病院泌尿器科
pp.18-19
発行日 2011年4月5日
Published Date 2011/4/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413102246
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Q 経尿道的内尿道切開術を開始した尿道狭窄の症例。尿道の狭窄が高度で,先がどのようになっているかわからず,前に進めない。
[1]概 説
尿道狭窄は,尿道炎や外傷もしくはカテーテル留置による尿道損傷など,二次的に発症するものがほとんどで,時に原因不明のものも経験する。内視鏡検査や逆行性尿道造影にて容易に診断される。治療法の第一選択は経尿道的内尿道切開術であるが,狭窄が長い症例や再発を繰り返す難治例には,内視鏡手術の適応とはならず,尿道形成術の適応となる。
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