書評
「《総合診療ブックス》症状でみる子どものプライマリ・ケア」―加藤英治 著
橋本 剛太郎
1
1はしもと小児科クリニック
pp.207
発行日 2011年3月20日
Published Date 2011/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413102229
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診療の腕を磨く上で大切なことは2つ,経験例を振り返って吟味することと,教科書や文献に当たって軌道修正をすることである。しかしこの2つを不断に続けるのは難しい。経験例が多くても振り返りや読書が不十分だと,偏狭な「オレ流」に陥る。
福井県済生会病院小児科部長の加藤英治先生は,この不断の努力を長年コツコツと続け,たわわに実った小児診療の果実を一冊にまとめた。この本は教科書ではない。診療の現場で気をつけること,診療の進め方・考え方を改めて気づかせてくれる本である。
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