「公衆衛生」書評
―〈総合診療ブックス〉―「症状でみる子どものプライマリ・ケア」
橋本 剛太郎
1
1はしもと小児科クリニック
pp.320
発行日 2011年4月15日
Published Date 2011/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401102094
- フリーアクセス
- 文献概要
- 1ページ目
診療の腕を磨く上で大切なことは二つ,経験例を振り返って吟味することと,教科書や文献に当たって軌道修正をすることである.しかしこの二つを不断に続けるのは難しい.経験例が多くても振り返りや読書が不十分だと,偏狭な「オレ流」に陥る.
福井県済生会病院小児科部長の加藤英治先生は,この不断の努力を長年コツコツと続け,たわわに実った小児診療の果実を一冊にまとめた.この本は教科書ではない.診療の現場で気をつけること,診療の進め方考え方を改めて気付かせてくれる本である.
Copyright © 2011, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.