書評
―加藤英治 著―《総合診療ブックス》―症状でみる子どものプライマリ・ケア
橋本 剛太郎
1
1はしもと小児科クリニック
pp.1709
発行日 2011年10月10日
Published Date 2011/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402105438
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診療の腕を磨くうえで大切なことは二つ,経験例を振り返って吟味することと,教科書や文献に当たって軌道修正をすることである.しかしこの二つを不断に続けるのは難しい.経験例が多くても振り返りや読書が不十分だと,偏狭な「オレ流」に陥る.
福井県済生会病院小児科部長の加藤英治先生は,この不断の努力を長年コツコツと続け,たわわに実った小児診療の果実を一冊にまとめた.この本は教科書ではない.診療の現場で気をつけること,診療の進め方考え方を改めて気付かせてくれる本である.
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