書評
「肝胆膵高難度外科手術」―日本肝胆膵外科学会高度技能医制度委員会 編
齋藤 洋一
1,2
1神戸大学
2肝胆膵外科学会
pp.136
発行日 2011年2月20日
Published Date 2011/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413102210
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日本肝胆膵外科学会は,この領域に携わるアクティブメンバーで構成された専門医集団の学会として発足したものであります。この領域の高難度な手術をより安全かつ確実に行える外科医を育てることを目的として,2008年2月の理事会で「高度技能医制度」が生まれました。
この領域の先達にはいわゆる黄金の手を持つ外科医が少なからず存在していましたが,国民の要請に応える体制づくりのためには,常にこのような技術を駆使できるhigh volume centerの設置や,きめ細かい指導教育体制の確立が急務とされてきました。各学会を中心に種々の診療ガイドラインが作成され,各疾患に対する共通の認識がもたれるようになりましたが,外科技術面での巧拙の認識や独特のコツについてはまとめられたものがないのが現状であります。
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