補聴器相談医制度

制度の目的

　日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会は，平成16年に「補聴器販売の在り方に関する日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会の基本方針」を打ち出した^1）。その目的は，日本での補聴器販売において難聴者に不利益となる事例が多く発生していたことから，そのような実態を改善するためであった。補聴器相談医はこの方針の具体化を目標に，診療と必要な活動を行う役割を担うものである。補聴器相談医制度は平成17年に発足した。平成22年に日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会補聴器キーパーソンおよび日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会補聴器相談医規則^2）が定められて，何度か改正がなされている。