書評
「ティアニー先生の臨床入門」―ローレンス・ティアニー,松村正巳 著
今井 裕一
1
1愛知医科大学・内科学
pp.114
発行日 2011年2月20日
Published Date 2011/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413102207
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『ティアニー先生の臨床入門』が,前作の『ティアニー先生の診断入門』の続編として,ティアニー先生と松村正巳先生の共著で出版された。前作と同様に,名医の診断へのアプローチがわかりやすく解説されている。実は,英語のタイトルは,「Principles of Dr. Tierney's medical practice」であるので,「ティアニー先生の臨床現場での原則」とでもいうべき内容である。
医師は,病態が理解できないいわゆる「むずかしい患者」「わけのわからない患者」を目の前にしたときにどのように問題を解決するのであろうか? その解決方法にのっとって経験が蓄積されれば,比較的短期間に名医あるいは良医になれるはずである。残念ながらハリソンのテキストブックを精読しても,UpToDateをいくら調べても,PubMedでいくら検索しても答えは得られない。本書は,ずばり,その解答を示している。
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