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特集 抗癌剤治療の副作用とそのコントロール
各論
―抗癌剤の副作用5―泌尿器腫瘍における抗癌剤の神経障害と疼痛コントロール
Neurological disorder due to anticancer agents and pain control in urological malignancy
高橋 俊二
1
Shunji Takahashi
1
1財団法人癌研究会有明病院化学療法科,癌化学療法センター臨床部
キーワード:
神経障害
,
疼痛コントロール
,
オピオイド
Keyword:
神経障害
,
疼痛コントロール
,
オピオイド
pp.491-498
発行日 2010年6月20日
Published Date 2010/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413102067
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要旨 抗癌剤に伴う末梢神経障害の多くは用量依存性であり,現状では確立した予防・治療法はなく,進行した場合は抗癌剤投与の延期,減量あるいは中止などが必要になる。中枢神経障害の場合は投与後すぐに発症することも多く,発症の可能性を考えて早急に対応することが必要である。疼痛は進行癌患者のQOLを障害する最も大きな問題の1つである。日本ではいまだにオピオイドの使用量は欧米に比較して少なく,患者の痛みの訴えを正確に把握すること,それに対して適切なオピオイドを鎮痛補助薬,副作用防止薬とともに処方することが重要である。
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