今月の主題 内科医のための癌治療のオリエンテーション
癌合併症とその対策
抗癌剤の副作用とその対策
伊藤 良則
1
,
大野 竜三
1
1名古屋大学医学部・第1内科
pp.282-286
発行日 1989年2月10日
Published Date 1989/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402222328
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すべての抗癌剤はなんらかの副作用を有し,その副作用のため実際の投与は制限を受ける.抗癌剤の投与に際して最も障害となる副作用を投与規制因子(Dose limiting factor;DLF)と呼ぶ.抗癌剤の抗腫瘍効果を最大限に発揮させるためには,DLFが何であるか,毒性の出現時期,回復に要する期間,予防方法,回復させる方法などを予めよく知り,臨床管理を計画しなければならない1-3).
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