書評
「見逃さない・見落とさない スタンダード 胃内視鏡検査」―細井董三 編/東京都多摩がん検診センター消化器科 執筆
浜田 勉
1
1東京都東部地域病院
pp.426
発行日 2010年5月20日
Published Date 2010/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413102054
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編者には,食道癌と胃癌のX線および内視鏡の形態診断に携わった膨大な実績がある。その豊富な経験から,内視鏡検査で早期癌を見落としてほしくないという熱意のもとに本書は生まれた。日常臨床で検査を実際に行う内視鏡医の立場に立って,見ている内視鏡像の理解がより進む内容で構成され,狙い通りの盲点のない内視鏡検査の指南書に仕上がっている。掲載されている内視鏡画像は正常症例であれ疾患症例であれ,すべて明瞭で的確である。
第5章「どのような順序で観察・撮影をすすめていくか」では,写真と図を多用し,胃全体から見てどの部分を観察しているのかがわかりやすく示され,X線像との対比を視野に入れようとする意図がにじみ出ている。
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