書評
「消化器外科レジデントマニュアル 第2版」―小西文雄 監修/自治医科大学附属さいたま医療センター一般・消化器外科 編著
篠崎 大
1
1東大医科研附属病院外科
pp.432
発行日 2010年5月20日
Published Date 2010/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413102056
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好評を博していた第1版の出版から4年を経て,自治医科大学附属さいたま医療センター一般・消化器外科スタッフの先生方が執筆し,小西文雄教授が監修された『消化器外科レジデントマニュアル 第2版』が刊行された。この本を一読すると,どこをとってもコンパクトな中に必要な知識やtipsを十二分に織り込もうとする強い意欲が感じられる。すなわち1語1語に至るまで無駄がなく,珠玉のエッセンスが込められている。
内容は,前・後半で総論と各論に2分されている。総論の冒頭では「術前検査の進め方」として日常行われる検査の種々のチェック項目が並んでいるが,1つ1つ実践していくことで外科医としての基礎の基礎を身に付けていくことができる。また,最近の診療で大きな問題となっている「インフォームド・コンセント」には比較的多くのページが割かれている。その中には,基本的要件はもちろんのこと,代理決定・文書の必要時とその形式・裁判事例・告知など,幅広くトピックスが取り上げられている。
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