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特集 泌尿器科検査のここがポイント
J 核医学的検査
副甲状腺シンチグラフィ
Q62 副甲状腺シンチグラフィの適応,方法,基本的読影法について教えてください。CTやMRIの診断が向上している現在ですが,どのような意義がありますか。
Parathyloid gland scintigraphy
武本 佳昭
1
,
長沼 俊秀
1
,
吉村 力勇
1
Yoshiaki Takemoto
1
,
Toshihide Naganuma
1
,
Rikio Yoshimura
1
1大阪市立大学大学院泌尿器病態学
キーワード:
副甲状腺
,
99mTc-MIBI
,
201Tl-99mTcサブトラクションシンチグラフィ
Keyword:
副甲状腺
,
99mTc-MIBI
,
201Tl-99mTcサブトラクションシンチグラフィ
pp.241-244
発行日 2010年4月5日
Published Date 2010/4/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413101997
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要旨 泌尿器科診療における副甲状腺疾患としては,原発性副甲状腺機能亢進症・二次性副甲状腺機能亢進症に伴う腺腫・過形成・癌などが考えられる。これらの副甲状腺疾患は大きさが小さいこと,および異所性に存在する頻度が高いことから,副甲状腺シンチグラフィを用いた局在診断が有用な疾患と考えられてきた。最近のCT,MRI,エコーなどの画像診断技術の進歩により,副甲状腺においてもかなりその検出率が向上してきているが,異所性のものについてはシンチグラフィが必要になることが多い。また,99mTc-MIBI(methoxyisobutylisonitrile)シンチグラフィでは従来用いられていた201Tl-99mTcサブトラクションシンチグラフィよりも検出率が向上してきている。本稿では副甲状腺シンチグラフィの集積原理,読影の基礎と,症例に基づく実際の副甲状腺シンチグラフィ像の読影を解説する。
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