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特集 甲状腺と上皮小体の外科—最近の進歩
99mTc-MIBIによる甲状腺と上皮小体腫瘤の局在診断
Localizatioin of thyroid and parathyroid masses by 99mTc-MIBI scintigraphy
高見 博
1
,
大島 統男
2
,
原澤 有美
2
,
久保 敦司
3
Hiroshi TAKAMI
1
1帝京大学医学部第1外科
2帝京大学医学部放射線科
3慶應義塾大学医学部放射線科
キーワード:
Technetium−99m-sestamibiシンチグラム
,
99mTc-MIBI
,
上皮小体機能亢進症
Keyword:
Technetium−99m-sestamibiシンチグラム
,
99mTc-MIBI
,
上皮小体機能亢進症
pp.1125-1129
発行日 1997年9月20日
Published Date 1997/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407902832
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99mTc-MIBIシンチグラフィは最近出現した優れた局在診断能を有する検査法である.とくに,上皮小体では的確に局在診断が可能で,臨床的有用性は高い.甲状腺腫でも集積するため,その鑑別は難しいが,double adenoma,異所性上皮小体腺腫では,超音波検査より診断能は高い.しかし,両者の性格を考えると,局在診断の第1選択は超音波検査といえる.手術術式はUSとMIBIにより,通常では患側のみの上皮小体検索で十分である.甲状腺腫では全ての組織型に集積する.上皮小体と異なり,超音波検査では検出しにくい部位にある術後の転移巣の検出に意義があると考えられる.いずれにしても,臨床応用すべき核種であるといえる.
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