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特集 泌尿器腫瘍と機能温存手術―スタンダードテクニックとピットフォール
腎温存手術のピットフォールとわれわれの手技
The standard technique and the pitfall of nephron-sparing surgery
近藤 恒徳
1
Tsunenori Kondo
1
1東京女子医科大学泌尿器科
キーワード:
腎腫瘍
,
腎部分切除
,
手術手技
Keyword:
腎腫瘍
,
腎部分切除
,
手術手技
pp.15-21
発行日 2010年1月20日
Published Date 2010/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413101878
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要旨 腎部分切除は術後の慢性腎臓病(CKD)を予防することにより,動脈硬化による心血管病変の進行を明らかに抑制し,その結果非癌死を減少させ,その意義は近年注目を集めている。また癌制御も根治的腎摘と変わらないことから,小径腎癌に対する標準的治療として推奨されている。しかし,癌の確実な切除と最大限の腎機能温存という相反する2つの命題を満たす必要があり,そのためには,正常組織のマージン,切除断端の扱い,クランプ方法,クランプ時間など技術的なピットフォールを理解しておく必要がある。これらを理解することで,より質の高い腎温存手術を行うことができると考えている。
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