びぶりおていく
犯罪・非行の臨床/農村革命/たそがれに還る/モンローのような女
R
,
N
,
I
,
S
pp.52-53
発行日 1965年7月10日
Published Date 1965/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662203435
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臨床活動の苦闘の歴史
犯罪や非行が,たんに刑事司法の分野ばかりでなく,教育や社会福祉,精神衛生などの広い領域にわたって,その対策を迫られている緊急の課題として,今日ほど強い関心のよせられたことはない.その解決のために法制の改変も必要であるが,対策が実際的な効果をあげるためには長い年月にわたる関係諸科学の臨床的活動の成果を土台として,時代に即応した新らしい技術を活用できるような体制が肝要なことは述べるまでもないことである.
本書は,犯罪・非行の臨床にたずさわる医師,精神科医,心理学者などのために,臨床心理学的アプローチの参考書として企画されたものであるが,臨床心理学ばかりでなく,精神医学,臨床社会学,刑事学などの近接領域の成果をも広くとり入れたことから,表題を「犯罪・非行の臨床」とした.臨床心理学的アプローチが中核をなしてはいるが,犯罪・非行における臨床心理学の応用にとどまらず,その病理,診断,治療,予防という一連の臨床体系と臨床家の理念にもとついて,独自の体系化を試みられている.
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